老害と呼ばないで －老人と世間の乖離－
物で判断する老害たち
おんちゃんらーの青春時代はお金と物ですべてが決まった時代よ
個人ならＢＭＷを乗り回し、ヴィトンのセカンドバッグを持ち回って
ワンレン、ボディコンスーツに身を包んだ女子たちを連れて歩くことが
一番のステイタスやった
政治家は世のため人のためと言いながら お金の力で他人をねじ伏せた
政治家は資金力と権力がイコールやった時代よ
そんな時代を生き抜いてきたジジイとオヤジの話をききゆうと
何を持っちゅとか あそこに行ったとか
自慢話をされることが多いで
いわゆるマウンティングよ
おんちゃんのバイクよりも排気量が多いとか自慢されてもね
なんとも言いようがない
老害たちの物を選ぶ基準は見栄を張れるかになることが多いがよ
誰かに見られても恥ずかしくないろうかとか
自分がマウンティングされんろうかとかね
つまり他人の目を気にして物を選んだり 旅行先を選ぶ
楽しくなさそうなでね
バイクについて言うなら
おんちゃんはこのバイクでどこに行けるとか
どこに行こうとかを考えて選んだ車種ながよ
体験を基準に選んだき 何を言われても聞くきはないけんど
本人が選んだことを他人が評価することがおかしいと思わんがやろうか？
相対的と絶対的
マウンティングするやつに会う度に この言葉を思い出すがよ
３０年くらい前までは世間の評判が一番優先された
一般的な人間は地元のコミュニティに参加することができて
万一何が問題が発生した時には他人が助けてくれた
会社とか 地元のコミュニティがね
今ではどうやろうか？
誰かが助けてくれることはほぼないで
唯一助けてくれるがは 自治体よ
生活保護 就職支援 就職のための指導とかね
そうなったら誰かにおもねって 生活する必要がなくなるき
誰かの言うとおりにする必要もないがよね
つまり自分の好きなように生きる
生きる以上は自分の人生に責任を持つことが必要になってくる
なにかを行う時には自分で自分のことをよく考えて行動することが必要で
その上での結果なら誰からも批判されることはないき
自己責任についてネット上でも自己責任論には父性がないと言うひともおる
けんど誰かが行動する時に事前に情報を集めて検討することは必須やろ
こんなにインターネットで情報が集められるなら
情報を仕入れて 自分なりの行動パターンを検討する
この程度のことができんがやろうか
物に値打ちが無くなったのは自分で調べるプロセスがないこと
つまりは自己責任の範疇がないことやと思うがよ
物を買うとはお金だけで全てを判断することができる
安心したいからお金を出す これだけでリスクは避けられるし
お金をたくさん出すことで一定の価値を付けることができる
お金基準の考え方よ
事を買うとはどういうことながやろうか
判断基準にお金が余り影響することはなく
自分が何をしたいかが判断基準になる
その価値は絶対的な基準で決められるき
仕事も 旅行も 趣味も ランチの弁当もその基準で選ばれる
老害と呼ばれるひとたちと話をしたらいつもめんどくさいと思うことがある
他人の意見を聞かんし 自分のことが絶対やと思いゆう
自分で判断した基準なら問題はないがで
でも、値段が高いとか 大きいとか 見栄を張れるとか 有名とか 流行とか
そんな基準で選んだ物を所有することで満足できる
そんな単純な人間を相手にするだけで時間の無駄よ
物と事はどちらも最初は同じスタートラインやと思うがよ
情報を知ることで興味を持ち
そのことをもっと知りたくなる
手に入れるためにお金を出す
ここまでは同じよね
事はこの先に購入者の思考が加味されるがよ
これを持ってどこへ行こうとか
ああしたらもっと楽しめるかなとかね
例えばカメラを購入してもどこかにでかけて撮影せんかったら
カメラが物として存在するだけよ
カメラを持って どこかに撮影旅行したり
街中を歩きながら撮影するなら そこには事が生まれるがね
事とは自分が動くこと 体験すること 行動を計画することながよ
事を中心に考える時代に 物だけで判断する人間は合わんで
多くの企業が未だに物作り執着して 対外的にアピールするけんど
物を作るだけなら中国で十分の一で作れるがよ
世の中の流れを無視して
自分の考えに固執する
そんな企業の経営陣が多すぎるで
物作りを高らかに掲げる大手電機メーカーは
スマホの市場を理解できずに部署ごと捨てた
市場が見えん人間がまさに老害
いつまでも物時代の人間が経営権力を持ち続けたらだめになる
でも、それが理解できんき老害って言われるがやろうね
残念やけんど 日本はまだしばらくは沈み続けるで
ほいたらまた
