思い通りにさせたい人たち －高校野球は誰のものなのか－
佐々木投手の大船渡高校が県予選の決勝で負けたね
甲子園で見ることを楽しみにしちょったけんど
正直言うと甲子園で投げんでよかったと思う
今日のニュースでも見たけんど
登板せずに試合に負けたことで
翌日学校に批判の電話がたくさんかかってきたらしい
自分が楽しみにしよっただけやのに
高校生の部活の結果に文句を言える人間がおることが恐ろしいで
自分を楽しませるために高校野球があると勘違いしちゅうがやろうね
簡単なことながやけんど 高校野球を含む部活は高校生のもので
自分が見たいとか 興味だけで思い通りにさせたい人間は卑しいでね
佐々木くんも投げたいはずやろうけんど 体の違和感を訴えよったらしいき
どう考えても監督の英断やと思うたで
それでも直接学校に電話をかけてくるって程度の低さに驚いた
何よりも選手の具合を把握していない人間が
２年以上選手のことを見てきた監督に
選手起用で飲んくを言える厚かましさに感心するで
多分去年の金足農業の吉田選手の再来を期待して
同じように快進撃を望んじょったがやろうけんど
過去たくさんの恵まれた才能を持って野球に取り組んだ選手たちが
無理してために将来を失った歴史があるがよ
巨人で活躍した野球解説者の江川さんもそのひとり
山梨の怪物として名高い投手やった江川さんを見たいがために
多くの他校から練習試合を申し込まれた当時の監督は
平日でも２，３試合試合を組んで毎試合江川さんを投げさせよった
その結果高校生で肩を痛めて無理ができんようになったがよ
当時は先発完投が投手の本来の姿を言われよった時代やき
江川さんは１００肩ってスポーツ新聞にバカにされよったね
もう一つ忘れられんチームがある
当時の監督から命じられて全ての試合でほぼ完投したエースは
大会途中で疲労骨折して 今も肘がまっすぐ伸びんらしい
たくさんの悲劇を生み出した甲子園の魔力は
いつの間にか見物人までも虜にして
勝つためから犠牲を払わせることに躊躇することがなくなった
自分がその時楽しめたら 後のことはどうでもええことやしね
高校生が野球をやるだけの大会のはずやのに
関係者も含めて高校生のことを考えてないでね
なる夏の開催期間中甲子園のバックネット裏を占領する見物人を
熱狂的ファンとしてが取り上げられる様になってから
ずっと違和感を感じゆう
誰のために高校野球はあるがやろうか
学校 指導者 見物人たちが自分の立場を主張して
もっともっとと高校生に無理をさせいう状態が今ながよね
誰のために高校野球存在するがか
その原点に戻らんと高校生の興行野球になるだけやと思うで
ほいたらまた
